プラネタリウム
般若心経
宮沢賢治「春と修羅」
序
わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
春と修羅
ほんたうにこのおれがみえるのか
サン・テグジュペリ「星の王子様」
本当に大切なことは目には見えない。
武田信玄(伝)
人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり
乾いた砂漠の底に澄んだ水ある。勘よき人はこのことを知り、無欲なまま泥水の土に至る。(法華経)
「修行」とは、この勘あるいは感覚を研ぎ澄ますためにあるのだと思う。
すへてに「仏性がある」というのは、個々に「仏性」があるのではなく、すべてが「ひとつの壮大な仏性」という海 のなかで浮いている、ということである。(正法眼蔵)
一度、世の中すべてを「水」で満たす。そして自分という透明な器も水で満たす。その後、「水」を「気」に置き替える。
座禅の時はもとより、階段を降りるときもそう思い浮かべる。時には、「物理的に落ちなければ落ちないのだ」と
自分に言い聞かせたりもする。
とはいえ、私にはまだ何種類かの生命体や概念に対する恐怖心や動揺などが抜けきれないのである。